院長紹介

院長 吉井 仁(よしい じん)

私は長年静岡済生会総合病院に副院長として勤務し、脳梗塞の急性期治療に取り組んできました。病に倒れた齋藤先生の後を継ぎ2018年4月聖一色齋藤医院を継承し、お陰様で順調に経過しました。

充分な準備もなく急に開業となり慌ただしく時間が過ぎてしまいましたが、私の理想とする理念を体現すべく、この度聖一色齋藤医院を改めJINクリニックと改称し新しくスタートする事にしました。

今でこそt-PA治療や血管内治療が標準治療となりましたが、30年前は本当に効果のある治療法は存在しませんでした。

当時静岡市の急性脳梗塞患者の2/3位は静岡済生会総合病院に救急搬送されていましたが、重症脳梗塞の患者さんは入院してもなすすべもなく亡くなられたり、助かっても寝たきりや要介護者になっていました。何とかならないものかと海外の文献を読みあさり血栓溶解療法に辿り着きました。

最初に導入した患者様は70代の持病に心房細動のある女性で失語と、右片麻痺で救急搬送されました。
頭部CTでは出血はないため、脳血管造影を追加した所、左の中大脳動脈という太い血管で詰まっていました。

UKという血栓溶解剤をカテーテルから少量ずつ動注したら、閉塞していた血管が見事に再開通しそれとともに言葉が出始め、全く動かなかった右手足が動き始めた時には本当に驚きました。

翌日には後遺症なく回復し1週間程で退院し、本人及びご家族に非常に感謝された時程、この商売をやっていて良かったなと思ったことはありません。

それから改良を重ねUKからt-PA、マイクロカテーテルを用いた血管内治療と進化しましたがそれでもなお4割の患者さんには満足のいく効果は得られませんでした。 当たり前の話ですが癌、心臓病、脳卒中に代表される生活習慣病は予防に勝る方法はないということです。

神経内科の病気には原因が分かっても治らない病気も多く存在しますが病気は治らなくとも良い人生を送ることは可能です。 少子高齢化が進み今後の医療はどうなって行くのでしょうか?医療がどのように進んでも人間は必ず死ぬ運命にあります。 そう考えると行き着く先は健康寿命を延ばすことと、人生の最後をどの様に死ぬかに要約されるように思います。

そういう訳でJINクリニックは一人一人が限りある人生をよりよく生きるために仁の心を持って皆様により良い医療を提供したいと考えています。

健康状態を目指しましょう

人は誰でも病気にならない様に、病気になったら病気を治す様に働く自然治癒システムを持っています。

この自然治癒システムを最大限に活かす事が重要で、言い換えると一日一日を充実して過ごす事です。 健康とは、

  • 快食
  • 快眠
  • 快便
  • 快動
の状態ですが私を含めほとんどの方は健康でもなく病気でもない状態と言って良いでしょう。

院長略歴

昭和59年3月
名古屋大学医学部卒業
昭和59年4月
静岡済生会総合病院 研修医
昭和59年6月 
医師免許取得
昭和61年4月 
静岡済生会総合病院 神経内科
平成8年4月 
静岡済生会総合病院神経内科科長
平成16年4月 
名古屋大学医学部 神経内科 非常勤講師
平成21年4月 
静岡済生会総合病院 副院長
平成26年4月 
名古屋大学医学部 神経内科臨床准教授
平成30年2月 
静岡済生会総合病院 退職
平成30年4月 
聖一色斎藤医院を継承
令和元年11月
JINクリニックに改称し新たにスタート、現在に至る。